ビジネスケース 富士メガネ:ビジョンが未来を切り拓く
軽部大:内田大輔
『一橋ビジネスレビュー』 65巻 4号 142-157頁 (2018/03/29)
世界には6560万人(2016年時点)もの難民・国内避難民がいる。企業の社会的責任活動という言葉が存在しなかった時代から、紛争地域の難民キャンプに赴いて検眼を行い、眼鏡を寄贈することで、難民らの視力向上を支援する活動を30年以上継続して行ってきた企業がある。札幌に拠点を置く富士メガネである。同社を率いる金井昭雄は、1983年のタイにおけ…