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著作分類 IIRワーキングペーパー
著者 木村めぐみ
論文タイトル 創造的転回の実践 芸術・人文学とイノベーションの再現性
機関名 一橋大学イノベーション研究センター
ナンバー WP#17-12
公開日 2017/05/24
要旨 本論文では、英国の芸術・人文学における創造的転回を通じて、その実践のプロセスを明らかにした。創造的転回とは、知識の問題の解決を前提する、情報技術の進歩への適応のプロセスであり、その実践は、これまでの描写されたイノベーションを現実として再現することである。第一に、創造的転回は、社会科学、特に政治経済分野において描写されてきた、静的・動的・人文的な知識を創造的な次元へと変換することにあり、そのきっかけとなる現象を英国は、『二つの文化』という言葉で共有してきた。第二に、英国の芸術・人文学は、工業化以来、分離、分裂して、別々に仕事を進めてきた人々を結びつけることによって、知識の問題の社会的な解決を進めている。第三に、創造的転回の実践は、知識の創造と普及、「描写された知識」と「体験された知識」の区別を前提し、過去の限界と矛盾を問題化することによって、知識を共・再構築するプロセスである。創造的転回の実践は、これまでの組織、地域、コミュニティについての「描写された知識」を「体験された知識」によって再構築することによって、イノベーションを実現する知識を創造することでもある。
備考
参考URL
ラベル クリエイティブ産業
登録日 2017/05/24

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