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著作分類 論文
著者 軽部大:宮澤優輝:藤田源太郎
論文タイトル あいや:茶業界をグローバルな視点で革新する
機関名 一橋ビジネスレビュー
73巻
2号
ページ 136-154頁
出版・発行年月 2025/09/30
要旨 1888年に愛知県西尾市で創業した「あいや」は、近年の抹茶市場の急成長を支え、牽引してきた業界トップクラスの抹茶メーカーである。同社は1970年代初頭から抹茶を軸に置いて、伝統的な「飲む抹茶」に自らの事業領域を限定するのではなく、アイスクリームや洋菓子などの「食べる抹茶」市場を業界の先駆者として切り開いてきた。1980年代半ばから海外市場にも積極的に進出し、現在同社の売上の6割以上が海外向けである。日本の茶業界が人口減少に伴う消費量の縮小によって長期低迷してきたなかで、同社はどのように「食べる抹茶」市場を創造し、国内外で独自の地位を築くに至ったのか。本ケースでは、その具体的な過程を振り返る。同社が掲げる「抹茶を忘れず、抹茶から離れる」という考え方は、成熟業界における次の一手を考える上でも応用可能である。伝統は過去の繰り返しではなく、時代の変化とともにアップデートされるべきものである。
備考
参考URL
ラベル 経営学, 戦略論, 組織論, アントレプレナーシップ, イノベーション
登録日 2025/09/19

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