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要旨
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コプレックは、1951年に静岡県掛川市で創業した精密板金加工を中核とする企業である。2013年に3代目社長に就任した小林永典は、「絶句される工場にする」「家族や恋人がきても恥ずかしくない工場にする」という革新的コンセプトを掲げ、投資の重点を工場設備から社員の健康・学習といった人的資本へと大胆にシフトした。2022年には「工場を、誇ろう。」プロジェクトを開始。統一デザインのブランディングを展開し、工場内外のイメージを一新した。この一連の変革が評価され、日経クロストレンド BtoBマーケティング大賞など、数々の賞を受賞した。求職者数や共同プロジェクトの増加など、外部評価の高まりが実績として表れ始めている。本ケースでは、永典が社長に就任した2013年から今日に至るまでの一連の組織改革プロセスを述べる。
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