要旨
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高井製作所は、豆腐・豆乳製造装置の専業メーカーであり、成熟産業の中で市場シェア首位の座を守ってきた企業である。同社は、継続的かつ徹底的なコストダウンと効率化によって、毎期の利益を確保してきた。徹底したコストダウンと効率化を求めることは、時には従業員を疲弊させるリスクをはらむ。しかしながら、同社の離職者は数名に留まり、利益を確保し続けることに成功している。本ケースは、成長が見込めない成熟産業の中で、従業員のモチベーションを維持しながら、徹底したコストダウンによる利益を確保している、同社の組織マネジメントについて記述するものである。
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