要旨
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ICT技術の進化は目を見張るものがあり、クラウド・コンピューティング、スマートフォンなど新しい技術をベースにした商品群、サービス及びソリューションなどが市場に投入されている。
本稿では、新しい技術、特にICT技術の進化、を基に新しい市場を創造していく技術マーケティングについて、マーケットの分析から研究開発テーマが具体化されていくまでの過程の一事例を示す。
技術マーケティングによる研究テーマの策定にいたる手順が、技術経営、つまり技術をマネージメントし、技術を如何に経営に生かしていくかの事例となる。つまり、技術が経営計画あるいは事業計画を担保するための方策を見出すことに繋がる。
研究開発テーマ策定までのプロセスを明確にし、「見える化」することが、技術評価・分析の公平性を担保する上で重要である。さらに、技術出身及び技術出身以外の経営層が技術経営という視点で、マーケットから研究開発テーマの検討に至る議論に参画できるという利点も生まれる。
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