要旨
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大衆薬やトイレタリー分野のニッチ戦略で知られる小林製薬は1990年代の「失われた10年」の間にも営業利益を6倍以上に拡大させた成長企業である。
「創造と革新」を経営ポリシーにして、薬卸売専業から製造業、医療機器事業を3本柱とする経営の複合化を推進する一方、「ブルーレット」などの独創的な製品開発に代表されるようなイノベーションを育む仕組み・組織を構築してきたことがその背景にある。
小林製薬の強さの源泉を再確認し、過去の成功を次の10年の成長につなげるための課題を考える。つイノベーターやリーダーの行動分析により明らかにする。
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