要旨
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Linuxの登場以来、ソースコードを公開したオープンソース・ソフトウェアが世界的な広がりを見せているが、外食チェーン大手のニュートーキョーは、自ら開発した業務用アプリケーション・ソフトを公開し、注目を集めている。「セルベッサ」と名づけられたこの食材発注システムは、資本関係のない競合外食チェーン3社に採用され、いくつかの課題を抱えながらも、運用を通じて機能の追加・改良が進んでいる。こうした業務用のソフトのオープンソース化は他業界にも波及する一大トレンドになるのだろうか。情報システム業界のビジネスモデルにどんな影響をもたらすのだろうか。「セルベッサ」の事例をもとに、その可能性と限界を考える。
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