要旨
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1970年代以降、しまむらは低価格の実用衣料品の専門小売として、郊外の住宅地近くへの標準店舗の多店舗出店により高成長を続けてきた。ユニクロの製造小売(SPA)モデルとは対照的に、小売り専業の道を選んだ同社は、チェーン店の標準化、単純化、専門家に加え徹底的なシステム化により圧倒的なローコストオペレーションを確立。資本関係のない仕入先との関係マネージなど、固有のノウハウも蓄積してきた。ただ、既存店の商品単価の低下や買上げ客数の減少が避けられず、従来型店舗の新規出店余地が限られるなか、新たな業態や海外進出などの新機軸が求められている。しまむらの高収益・高成長モデルは今後も持続できるのだろうか。
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