要旨
|
日本のハンバーガー市場は、デフレ経済の長期化により2000年以降成長が伸び悩んでいる。圧倒的な性価格戦略で一時は「ひとり勝ち」といわれた日本マクドナルドですら、価格政策の修正が逆効果となり、創業以来の大幅な収益悪化に直面している。もはや成熟した観のあったこの市場に、1990年代、最後発チェーンとして現れたのがフレッシュネスバーガーである。同社は「手作り感」「おいしさ」を武器にするとともに、創業者の作り立て弁当事業の経験を活かしたオペレーションのローコスト化により、創業以来、緩やかながら収益拡大を続けている。フレッシュネスバーガーの参入・成長・多角化戦略を考える。
|