要旨
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2003年7月に創立50周年を迎えた劇団四季は、全国の主要都市7か所にある専用劇場を中心に、『オペラ座の怪人』『ライオンキング』『マンマ・ミーア!』など数々の海外ミュージカルを中心にロングラン公演を続け、日本屈指の規模と高収益性を誇る演劇企業である。カリスマ性のある創業者、浅利慶太(現取締役芸術総監督)の強力なリードのもと、作品主義、顧客志向といった明確なビジョンを打ち立て、ぴあなどとの提携による販売チャネルの複数化、ファンの会「四季の会」(会員数約17万人)の組織化、地方ロングラン公演の実現、修学旅行者向け市場のかいたくといった演劇界の常識を打ち破る数々の革新を実現してきた。劇団四季の強みと、これからの課題を考える。
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