要旨
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日本の中古車市場では、IT技術の普及やネットワーク化に伴い、1990年代以降全国規模のオークション市場の整備が進み、数々の新しいビジネスチャンスが生まれている。ガリバーインターナショナルは、「クルマの流通革命」を標榜し、独自の中古車査定システムの構築によって、一般消費者から適正価格で中古車を買取り、オークション市場で効率的に販売するユニークなビジネスモデルを確立。1994年の設立以来、10年連続の増収増益という高成長を続けている。ただ、中古車業界の競争激化のなか、一般顧客向け中古車販売を含めた新事業展開の模索も始めている。同社を成功に導いたビジネスモデルを検証し、将来に向けての課題を考える。
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