要旨
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オリンパスは世界の内視鏡市場の約7割という圧倒的なシェアを確立し、内視鏡分野の技術革新をリードしている。その技術成果の1つが、光学式の内視鏡と超音波診断装置を一体化した超音波内視鏡である。同社の超音波内視鏡は、1970年代後半以降、大学の内視鏡医との産学連携というべき開発・事業化の歴史をたどって、今日では国内シェアの約8割、約80億円の売上を誇る事業にまで成長、標準的な診断器として、欧米にも広く普及し、消化器系の臨床研究の進歩にも貢献している。その超音波内視鏡は、いかにして開発され、事業化されたのか。オリンパスの内視鏡事業における技術革新のプロセスと背後の競争優位の源泉を考える。
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