要旨
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フェニックス電機は、1976年の創業以来ハロゲンランプの製造・販売を中心的な事業として急成長し、1989年には株式上場を果たしたが、1995年11月に事実上倒産するに至った。しかし、その後はまさに社名であるフェニックス(不死鳥)のごとく再建に成功し、プロジェクター用ランプなど高性能ランプの製造メーカーとして、わずか7年後の2002年に再上場を果たすという偉業を成し遂げた。この変革をリードしたのが、大手メーカーを定年退職した元サラリーマンであった。辛抱強いリーダーシップのもとで行われたフェニックス電機の企業再建への軌跡をたどる。
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