要旨
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アンジェスMGは、大阪大学大学院教授・森下竜一の技術をもとに、1999年に設立されたアカデミック・アントレプレナーシップ(AE)である。HGF遺伝子治療薬、NFκBデコイオリゴ、HVJエンベロープベクターの開発を事業の柱とし、2002年にはAEとして初めて、東京証券取引所マザーズ市場に上場した。アンジェスMGのこれまでの道のりは、一見すると華やかに見えるが、実際には技術・人材・資金を中心としたさまざまな課題を地道に克服するプロセスであった。本ケースでは、バイオベンチャーの先駆者としてのアンジェスMGの事業創造を通じて、AEが創業し、成長・発展していく際のポイントについて考える。
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