要旨
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成熟段階にある日本の女性下着市場にあって、トリンプ・インターナショナル・ジャパンは、20年近くにわたって増収増益を達成していた。同社は刻々と変化していく市場に即断即決で対応し、頻繁に新製品を投入したり、自社直営店を開き、下着業界でSPAモデルをいち早く取り入れたりしたことで、より多くの成果をあげている。これに対して、業界第1位であるワコールも従来の新たなビジネスモデルから成長と利益を回復するための戦略について思いをめぐらせている。本ケースでは、この二大企業の製造から販売までのプロセスをたどりつつ、日本の女性下着業界の競争戦略を考える。
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