要旨
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日亜化学工業は、次世代の光とされるLEDの開発・事業化をリードし、市場で圧倒的な競争力を示してきた。世界中の大企業を相手に、規模的に決して大きくない同社が高い競争力を確立できた背景には、どのような要因があったのだろうか。近年では、アジア企業を中心にLED市場への新たな参入が増加し、価格競争が激化している。こうした状況のなかで、同社はどのような対応を迫られているのか。本ケースでは、日亜化学における白色LEDの開発・事業化に焦点をあわせて、その経緯をくわしく見ていくことで、新技術の事業化のプロセスや技術・事業・知財の三位一体の経営、アジアの新興企業との競争対応などについて考えたい。
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