要旨
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カラオケ機器業界は、現在、「DAMシリーズ」を展開する第一興商と「JOYSOUNDシリーズ」「UGAシリーズ」を展開するエクシングの2社による複占である。しかし、この業界では、かつては18社が激しい競争を繰り広げており、市場の縮小と技術変化による淘汰の末、現在の2社体制に落ち着いた。特に、LDカラオケから通信カラオケへの移行期には、LDカラオケを有利に展開してきた大手音響機器メーカーなどは、通信カラオケへの対応に軒並み遅れ、苦戦を強いられることになった。本ケースでは、業界内のプレーヤーの変化がどのようにして起きたのか、また、第一興商とエクシングが最終的に勝ち残ったのはなぜなのかをカラオケ機器業界の変遷をたどることで明らかにしていく。
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