要旨
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新東工業は、産業の根幹を成す鋳造産業で世界を代表する会社である。同社は「エアレーション造型法の開発と実用化」で新たな鋳造製造法を開発した。開発成果としては、小型化、鋳造精度の向上、作業環境の改善、電力生産性の向上の4点が挙げられる。本稿は同社がこの成果を上げるまでの開発過程、開発した造型法の実用化過程を記録している。同社は開発コンセプトである「サイズ半減、コスト半減」を実現するために、工程の一体化と低圧エアレーションによる生砂充填を行い、開発成果の4点を達成してコンセプトに沿った製品を開発した。エアレーション造型法の開発は「こぼれ砂問題」における逆転の発想が決め手となった。
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