要旨
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CDやDVDに代表される光ディスクのプレーヤーやレコーダー、それらのキーデバイスは半導体レーザーである。大容量化をめざす次世代DVDには、高密度で書き込みや読み取りを可能にする青紫色(青色)半導体レーザーが用いられる。住友電気工業は、その製造には不可欠な「大口径で低欠陥密度の窒化ガリウム(GaN)基板」を世界で初めて開発し量産化に成功した。半導体レーザーの研究開発では後発だった同社が、どのようにしてシェア90%以上という高い競争力を有する地位を築いたのだろうか。本ケースでは、その開発および事業戦略について考える。
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