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著作分類 論文
著者 青島矢一:村上隆介
論文タイトル 旭化成のコーポレート・ベンチャーキャピタル:ベンチャー投資による新規事業の創出
機関名 一橋ビジネスレビュー
68巻
1号
ページ 64-80頁
出版・発行年月 2020/06/25
要旨 日本の総合化学メーカー旭化成が、2008年に戦略目的で設立した旭化成コーポレート・ベンチャーキャピタル(旭化成CVC)は、これまで2件の買収に成功し、社内的な支援を受けて着実に予算規模も増やしている。その成功要因は、キーパーソンの存在、漸新的な社内認知の向上、初期の成功事例の重要性、現地採用人材による投資実績の蓄積、CVCの独立性と全社的シナジーの同時追及、事業多角化を尊重する企業文化という6つの視点からまとめることができる。CVCで特に課題となるのは、活動の独立性を担保し、ベンチャーコミュニティーの内部者になることと、親会社との戦略的なシナジーを追求することとが、相互に矛盾しがちであるという点である。本論文では、当事者への取材を通し、旭化成CVCがこの矛盾を巧みに解きつつ発展してきたことを描き、CVC活動を活発化している日本企業にとっての示唆を考える。
備考
参考URL
ラベル 経営学, 技術経営, 戦略論, アントレプレナー, 起業, イノベーション・プロセス, 人材育成拠点
登録日 2020/06/23

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