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著作分類 IIRワーキングペーパー
著者 市川類
論文タイトル サステナビリティ経営(SX)とその構造に係る考察 ~イノベーションの役割とステークホルダー資本主義の未来~
機関名 一橋大学イノベーション研究センター
ナンバー WP#22-02
公開日 2022/05/12
要旨  近年、気候変動問題を初め環境・社会問題への関心が高まる中、その対応に係る企業経営に関し、従来のCSV、ESG投資、SDGs、ステークホルダー資本主義、パーパス経営など、各種のサステナビリティ経営あるいはそれに関連する概念が、バズワードのように登場している。これらの概念は、新たな経営手法として、多くの経営指南書に近年登場し、その戦略的な進め方について、それぞれ詳細に論じている。  一般的に、理念的には、企業経営とは、企業を取り巻く社会・市場システム・制度の中で、ある目的を達成するための最適解を目指すものと位置づけられる。このような視点で見ると、これらのサステナビリティ経営やそれに関連する概念は、社会・市場システムにおけるどのような構造的変化の下で登場してきており、また、従来の企業経営で対応できなかったとされる環境・社会問題が何故サステナビリティ経営では可能になるのであろうか。さらに、そのガバナンスシステムとしてのステークホルダー資本主義は、今後どのように変化していくのであろうか。  このような問題意識の下、本ワーキングペーパーでは、サステナビリティ経営とそれらに関連する概念に関して、企業経営を取り巻く外部構造としての社会・ガバナンス制度や内部構造としてのイノベーションの役割の観点などから考察を行う。 具体的には、サステナビリティ経営とは、環境・社会問題に対してイノベーションによる対応に係る経営モデルであること、近年のサステナビリティ経営への関心が高まりは、主に、政府規制に伴うものを含め、環境・社会問題への関心の高まりに対応した顧客ニーズの変化という「市場メカニズム」による部分が多いと推測されること、一方で、社会からの企業評価を踏まえ企業を自らの対応を促す「評判メカニズム」に基づくサステナビリティ経営については、今後のガバナンス制度の変化の動向に依存すること、そのサステナビリティ経営を実現するガバナンス制度としてのステークホルダー資本主義としては、①長期的株主の確保と戦略の共有、②多様なステークホルダーの経営参加、③環境・社会面での情報公開と対話の促進の3つの方向が要件になることなどについて考察を行う。
備考
参考URL
ラベル 経営学, イノベーション, グリーンイノベーション, カーボンニュートラル
登録日 2022/05/12

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