要旨
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NTTをはじめとする通信事業者は、巨大で複雑な通信ネットワークを設計・建設・管理運用するために様々なコンピューターシステムを使用しており、通信事業社の競争力はこのコンピューターシステムに大きく依存している。そのシステムの特徴は、通信網とそれを管理運用する組織が全国的に広がっており、それらが相互に密接に関連していることである。それと同時にライフラインとして極めて高い信頼性を要求されるため、通信事業者用のシステム開発は極めて難易度が高いものとなる。本稿では、NTTが行った2つのシステム開発案件において、同社がどのような組織体制とプロセスで開発に当たることで、新システムの実用化に成功したのかを明らかにする。
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