要旨
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デルコンピュータ社は、創業から僅か14年で売上高150億米ドル以上の企業に成長した。これは、従来の常識ではとても考えられないことであった。このような急成長を可能にしたのは、デル社が採用したビジネスシステム「デルダイレクトモデル」である。このビジネスシステムの中核を占めるのは、外部を有効に活用する「仮想統合型」という考え方、それを実現する手段としてのインターネット、そして売上高よりも利益を追求する戦略であった。このビジネスシステムは、他の業界・業種にも適用できるはずである。創業から急成長するまで、デル社のさまざまな経験や教訓、さらにビジネスシステムの変遷をたどる。
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