要旨
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1983年、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は増田宗昭によって創業された。CCCは、ビデオ・レコード・書籍など若者の文化(=カルチュア)を提供し、何時でも誰でも手軽に入ることができる場(=コンビニエンス)を、会員制(=クラブ)というコンセプトで、新たな形態の文化情報の発信基地である書店「TSUTAYA」で展開し始めた。「マルチパッケージストア」というコンセプトの下に、店舗には生活提案メディアに関するすべての情報(本、CD、ビデオ、ゲームソフト、パソコンなど)を集め、従来の業態にとらわれない新たなビジネスモデルを構築したのである。また、消費者だけではなく、ソフト供給業者やフランチャイジーに対してもWIN-WINの関係を構築し、CCCは安定的な事業拡大と成長を可能にした。その過程を追う。
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