| 著作分類 | ワーキングペーパー |
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| 著者 | 吉岡(小林)徹:片岡純也:横田一貴:柴山創太郎:川村真理 |
| 論文タイトル | 博士課程修了者の職務満足度が高まる要因につ いての探索的研究 |
| 機関名 | NISTEP DISCUSSION PAPER, 文部科学省科学技術・学術政策研究所 |
| ナンバー | No.233 |
| 公開日 | 2024/09/06 |
| 要旨 | 本研究では、博士課程修了者の中で相対的に職務の内容および条件への満足度、ならびに収入を高める要因について博士人材追跡調査のデータを元に実証的に検証した。その結果、研究との関わりの中でも博士研究と職務の関連度が大きく職務内容に対する満足度と収入に影響していることが確認できた。就業セクターについては、民間企業で勤務している場合に年収が多い傾向があった。一方、雇用条件については任期付契約やパートタイム契約の場合に職務条件への満足度が低い傾向があったが、統計的に顕著であったのは修了3.5 年後のみであった。学位取得は博士研究と職務の関連度を高めていたが、取得時期の影響と収入や満足度との間には直接顕著な関連性が見られなかった。 これらの結果は、博士研究の段階において汎用性のある知識や技術を習得しておくことが好ましいこと、初期のキャリアにおいて任期付となることを過度に否定的にとらえるべきでないこと、学位取得は重要であるが標準年限内の修了にこだわる必要がないことをそれぞれ示していると解釈できる。 |
| 備考 | |
| 参考URL | https://doi.org/10.15108/dp233 |
| ラベル | 政策のための科学, 高等教育 |
| 登録日 | 2024/09/18 |