要旨
|
富士電機リテイルシステムズの主力事業である自動販売機事業は、硬貨、紙幣識別機能などの主要製品を含めた自社生産・量産体制の確立とフルライン化、機械のメンテナンスやファイナンス支援までのサービスを一貫して提供するトータル・マーケティング戦略により、後発としてのハンディを克服して、国内トップシェアを握るまでに成長した。しかしながら、市場の成熟化、低価格競争の激化に加えて、飲料メーカーが主導権を握る業界の構造上の問題などにより、収益性は低下傾向にある。この3つのケースでは、これまでの成功要因を探るとともに、今後の新たな競争優位の戦略を考えている。
|