要旨
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前田建設工業で開発された「バルコニー手摺一体型ソーラー利用集合住宅換気空調システム」は、従来の24時間換気システムとは異なり、自然エネルギーを利用した冷暖房機能・省エネ実現という画期的な性能を持ったシステムだが、その事業化は大きな壁に直面している。ゼネコンという特異な業界において、デベロッパーやメーカーに対し前田建設が抱える制約に目を向けながら、本ケースでは事業化を巡る問題点を考察している。また、それぞれの企業が自己利益を優先することにより、結果的に環境に配慮した商品が世の中に普及しない事の問題点についても最後に言及している。
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