減損会計は企業投資行動に影響を及ぼすか
植杉威一郎 : 中島賢太郎 : 細野薫
17-J-033 RIETI Discussion Paper Series (2017/04/01)
減損会計とは、企業が保有する資産価値が減少した場合に、当該資産の貸借対照表上の価額を減らすとともに、減損分を利益額から差し引く会計上の取扱いである。日本では、固定資産の減損会計基準が2005年度から強制適用されたが、景気低迷期にその導入が議論されたこともあり、負の影響を懸念する見方も多かった。一方、先行研究の多くは、減損会計を含む保守的…